建築基準法
建築基準法とは、国民の生命、健康および財産を守るため、建築物の敷地や構造、設備、用途についての最低限の基準を定めた法律で、わが国の建築行政の根幹をなすものです。
この法律の内容は多岐にわたりますが、大きくは個々の建築物の構造や敷地などの基準に関する単体規定と、それを取り巻く環境としての市街地形成に言及した集団規定とに分かれています。
単体規定の中では、地震や台風などの自然災害に対する構造耐力や、火災による延焼・倒壊の防止、避難経路などに関する基準のほか、居室の採光、換気、給排水設備などの環境衛生面での基準などが設けられています。
集団規定では、道路に接する義務などの建物敷地の条件、都市計画で定められた用途地域に対応して建築できる建築物に関する基準、建物の容積率や建ぺい率の制限などが盛り込まれています。