源泉徴収
源泉徴収とは、所得税法で定められている納税方式のひとつで、俗に源泉税とも呼ばれることがあるものです。
これは、給与やその他の報酬の支払いの際に、3月の所得税の納税時期に先んじて、あらかじめ所得税を事前徴収してしまうという方式で、いわゆる天引きと言われている、事前納税方式であるわけです。
この源泉税が適用されるものとしては、会社員や公務員といった俸給生活者の給与所得がその典型的なものとなっていますが、これ以外にも、小説家などの原稿料や、各種の講演料、といったものも対象とされていることは、意外に知られていないようです。
この源泉徴収制度が設けられていることで、政府はあらかじめ、一定範囲の税収入を見積もることができるわけですから、税を徴収する側にとっては、非常に便利な制度となっているわけなのですが。